その他

アレルギー
重篤なアレルギー反応 - アナフィラキシーになると、呼吸困難や意識障害が起きる場合があります。アナフィラキシーの症状を抑えるためには、アドレナリンの筋肉注射が有効です。アナフィラィシーを起こさないためには、原因となるものを食べない、接触しないようにし、抗ヒスタミン剤を常備しましょう。アナフィラキシーを起こしやすい体質の方は、アドレナリン自己注射液(エピペン®)を持ち歩きましょう。
蜂に刺された場合は、硬いプラスチックのカードなどで針を擦り抜き、刺傷を洗浄して直ぐに医療機関で受診しましょう。

脱臼
脱臼が疑われる場合、医療機関で受診しましょう。むやみに自力で戻そうとすると、関節周辺の神経や血管を傷めてしまう恐れがあります。


耳の異物は、ほとんどの場合耳垢です。綿棒での耳掃除は、かえって耳垢を奥に詰まらせることがあります。医療機関にて、耳の洗浄液が入手可能です。
悪臭のある膿性の耳垂れが続く場合は、髄液性耳漏の可能性もあります。直ぐに医師の診察を受けましょう。

眼の外傷
砂などの異物が眼に入った場合は、すぐに水または生理食塩水で洗眼します。処置が必要な眼を下側にして横向きに寝そべり、眼の内側から外側に向かって洗い流します。炎症を引き起こしたり、眼球に傷がついてしまう恐れがあるので、眼を押さえつけたり、こすってはいけません。
眼球に異物が突き刺さった場合は、自分で取り除こうとせず、大きなものであれば動かないように固定し、眼帯などで眼を覆います。眼球が動かないようにするために、けがを負っていないもう一方の眼も覆います。
処置が済んだら、すぐに眼科や医療機関を受診してください。


ろっ骨を骨折した場合は、枕やクッションで優しく圧迫し、直ぐに医療機関を受診しましょう。
手、腕、脚などを骨折した場合は、当て木などで固定し、医療機関を受診しましょう。

鼻の出
鼻の出血がある場合は、小鼻の部分をつまんで5~10分圧迫して止血します。
以下は、間違った鼻出血の止血法です:

  • 上を向く
  • 鼻にティッシュ等を詰める
  • 首の後ろをトントン叩く

狂犬病
狂犬病は、ベトナム全土で確認されています。特に地方部では、犬、猫、猿などに咬まれないよう注意が必要です。
動物に咬まれた場合は、すぐに医師に相談し、できれば飼い主に話して、咬んだ動物が狂犬病に感染していないか検査をしてもらいましょう。咬まれた後でも、直後にワクチンを接種することで、発症を抑えることができます。狂犬病は、一旦発症してしまうと、ほぼ100%の確立で死亡します。予防接種を受けることをお勧めします。

急性全身性循環障害
急性全身性循環障害は、心臓や脳などの重要な臓器や細胞の機能を維持する血液循環が減少し、その結果起こる重篤な状態です。
患者を横たわらせ、脚を高くし、直ちに救急車を呼びましょう。

捻挫
医療機関を受診する前に、外傷の応急処置(RICE処置) - Rest(安静)・Icing(冷却)・Compression(圧迫)・Elevation(挙上)を行いましょう。

肉離れ(挫傷)
ふくらはぎや、太ももの裏に多い症状です。肉離れを起こすと、激しい痛み、硬直、腫れが生じます。
太ももの裏に肉離れが起きた場合は、膝を伸ばした状態で患部を冷却して固定します。