Dr. Anna Donovan
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冒険精神を持つ英国人のアナ医師は、リバプール熱帯医学大学の講義室で夫と出会い、一緒に世界旅行をしました。2人はやがてブライトンに落ち着き、長女が誕生。その後、ベトナムへ行くことを選びました。
アナ医師は医師としての研修を、ほぼ英国にて受けました。2009年にマンチェスター大学を卒業し、ジュニアドクターとして研修を受け、その後リバプールにて研究を続けます。そして、この時期、ナミビアのクリニックでのボランティア活動で、南アフリカで迫害を受けている民族、サン・ブッシュマンの診療にあたり、この経験が彼女にとって大きなターニングポイントとなります。通常の医療が存在する場所から車で4時間以上も離れた所で、肺結核などの病、貧困、栄養不足、アルコール問題、家庭内暴力などに苦しむ多くの人々のケアにあたりました。そんな状況の中で、アナ医師は、検査に頼らず、自分の医療の知識と経験のみで医師として様々な判断をするスキルを身に付けたのです。
英国に戻ってからは、救急医療・救急救命の研修プログラムを受け、その合間に医師としても活躍。やがて、上級生命維持のインストラクターとなり、医師達へのトレーニングを行なっていました。その後、総合診療医としての資格を取得し、英国総合診療医師会のメンバーとなりました。
母親として子育ての実践をする中、乳幼児に関わる医療の知識や経験も培いました。それを生かし、ファミリーメディカルプラクティスのママ&ベビーの会(SIMBA)にて、ママ・パパ達のサポートをしています。
アナ医師は、医師や看護師の負担が大きいと言われている、英国の国民保険医療サービス(NHS)での仕事よりも、ベトナムでの診療の方が自分に合っていると感じています。以前は、レスキューダイバーとしてスキューバーダイビングを趣味としていましたが、現在はアクアバイクをし、身体を鍛えています。長女が産まれてからダイビングは出来ていないものの、冒険精神は健在。機会がある毎に家族で新しい土地を訪れ、旅行を楽しんでいます。